相続対策 Vol.2 – 「葬儀の手続きと流れ」
2014年4月14日
多くの場合、人の死は突然やってきます。
それが、もしもご自分の身内に起きたら・・・・・。
身内の方のご不幸は、一生のうちそう何度も経験するものではありません。
まして喪主のような立場になることは数少ないでしょう。
葬儀の手配をはじめ、さまざまな届出や保険金などの請求、相続財産の把握など、避けては通れない手続きが数々あり、ご遺族はかなりのエネルギーを注がなければなりません。
人ひとり、きちんと送り出すということは、想像以上に大変なことです。
多くの方が深い悲しみのなか、戸惑いながらも課せられた役割をこなしていかなくてはいけないでしょう。
大切な方をなくした悲しみを癒やすのは難しいことですが、その後のさまざまな手続きを行っていただくうえで皆様のお役に立てれば幸いです。
◎ ご遺族が行うこと
● 葬儀社に任せられること
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1. 病院にて(ご逝去)
◎ 臨終を宣告されたら末期の水をとり、親族などへ連絡
◎ 死亡診断書の受け取りと退院手続き
◎ 葬儀社の選定、寝台車の依頼
2. 自宅にて(葬儀の手配など)
◎ ご遺体の安置
◎ 喪主の決定
◎ 住職への連絡(予定の確認など)
● 斎場や葬儀の日程を決める(葬儀社と相談の上)
◎ 関係者への訃報の連絡
● 死亡届の提出(同時に火葬許可証の受け取り)
◎ 決定した日取りを住職に連絡
● 親族などと打ち合わせをし、葬儀内容の取り決め
◎ 弔辞の依頼
◎ 遺影の写真選定
◎ 費用の用意
● 会葬礼状の手配
● 料理の手配
● 祭壇の供花・供物・花環の手配
● 死亡広告の手配
● 式服の用意
● ご遺体を棺に収める
3. 斎場にて(お通夜・葬儀・告別式)
◎ お通夜・葬儀・告別式の準備、席順の取り決め
◎ 供花・供物・花環の配置順を決める
● お通夜・葬儀・告別式の進行を決める
● お通夜を行い、通夜ぶるまいをする
◎ 火葬の参列を依頼
● 葬儀・告別式を行う
◎ 出棺
4. 火葬場にて
◎ 荼毘に付す
◎ 収骨
5. 自宅(または斎場)に戻って
◎ ご遺骨とともに帰宅
● 精進落とし
◎ 葬儀の事務を引き継ぐ
6. 葬儀後
◎ 挨拶回り
◎ 費用の精算
◎ 戸籍謄本などの取り寄せ
◎ 仏壇の購入
● 四十九日の法要、位牌の安置
● 香典返しをする
◎ 遺品・形見の整理
◎ お墓を決める
● 納骨
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ここでは、最も多いケースを紹介しました。
すなわち、病院で死亡した後、葬儀社にご遺体の搬送などをお願いし、それからご自宅にご遺体を安置した後、斎場にて葬儀を行うといった段取りとなります。