相続対策 Vol.17 – 「相続問題が起きる家族関係とは?」
2015年9月7日
相続問題は、どのような家族関係において起こり得るのでしょう。
相続の問題が起こるのは、複雑な家族関係限ってのことだと他人ごととして考えていませんか?
実は普通の家族でも、様々な事情によって相続問題は起こり得るのです。
では、相続問題が起きやすい家族関係とはどういったものでしょうか。
それは、「相続人ごとの事情」によって考えられる問題点があります。
相続人ごとの事情
子供がいない
問題点:被相続人の兄弟姉妹、または甥・姪から財産請求される
兄弟仲が悪い
問題点:財産分けで紛糾する
相続人の中の一人だけが親の面倒を見ている
問題点:財産分けで紛糾 → 寄与分(※)有無の確認をする必要がある
※寄与分とは?
被相続人の面倒をみたり商売を手伝うなどして、被相続人の財産の維持や増加に貢献した相続人には法定相続分より多くの財産が付加され、その付加分を「寄与分」といいます。相続人の配偶者などは対象にはなりません。
認知症の相続人がいる
問題点:遺産分割ができない → 後見人の選任をする必要がある
行方不明の相続人がいる
問題点:遺産分割ができない → 相続人の失踪宣告、または家庭裁判所で代理人の選出を行う必要がある
相続人がいない
問題点:特別縁故者(※)と財産処分の問題
※特別縁故者とは?
相続人以外の者で被相続人と生計を共にしていたり、被相続人の療養看護に努めたりなど、被相続人と特別の縁故関係があった者を特別縁故者といいます。
複雑な家族関係
養子がいる
問題点:被相続人と血がつながっていない相続人への財産移転の問題
再婚している
問題点:先妻の子と現在の妻との間にて、財産分けで紛糾
婚外子がいる
問題点:財産分けで紛糾する
いかがでしょうか。ご自分に当てはまりそうな事情などはありそうですか。
相続に関して気になることがありましたら、当社までお気軽にご相談ください。