「老後の不安」としっかり向き合うために知っておくべき年金制度
2014年3月10日
年金は何のために必要?
年金は、「長生きリスク」に備える為の公的な終身保険です。
年金には、老齢年金・障害年金や遺族年金などがありますが、終身保険としての役割を担うのが「老齢年金」です。
長生きに越したことはないですが、長生きの分だけ生活費などの負担が増えます。
老齢年金は、老後のリスクに備えるものですが、受け取りはじめてから亡くなるまで「終身」お金を受け取ることができるのが特徴です。
今後の保険料は?
保険料の「上限付き」で引き上げられます。
今後、少子高齢化が進む中で、現役世代の保険料負担が増えすぎないように、保険料の上限が決められています。
厚生年金の保険料は、給与(標準月額報酬)×保険料率で算出され、勤務先の会社と半分ずつでの負担となります。
現在の保険料率は約17%ですが、2017年度までに18.3%に引き上げられ固定されます。
一方で、少子高齢化に対応するため、当面は年金額の引き上げは、物価や給料の伸びを見極めながら抑えられるとの事。
それでも、年金の支給額は、現役世代の給料の50%以上となるよう設定されているようです。
今後の保険料や年金額は、厚生労働省が5年ごとに財政検証を行い、物価・経済成長率・出生率などを考慮し給与と負担のバランスをみながら見直しが行われます。
前回の財政検証は2009年でしたので、今度の財政検証は今年中(2014年)に行われます。
自分はいくら年金を受け取れるの?
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認ができます。
「ねんきん定期便」は、毎年自分の誕生月にハガキで送付されます。
これまでの年金加入状況と併せて、年金見込額についてのお知らせが記載されてますので、必ず確認するようにしましょう。
※25年以上加入が必要という年金の受給条件を満たしていない人が多い50歳未満については、これまでの加入実績に応じた年金額が、50歳以上には老齢年金の見込額が記載されています。
また、更に詳しく調べたいという方は、インターネットで年金記録を確認できる「ねんきんネット」を活用する方法もあります。
日本年金機構のホームページ: http://www.nenkin.go.jp/
例えば、「年金見込額試算」を利用した場合、自分の人生設計に合わせた働き方などの条件を設定して年金額を試算する事が可能です。
未納期間があると?
「後納制度」を利用すると年金額が増えることもあります。
保険料の未納期間があると、年金額が減少したり、年金がもらえなくなる場合がるので注意が必要です。
過去10年までさかのぼって未納分の国民年金保険料を納められる制度がありますので、お心当たりのあるかたは確認してみてください。
老後の不安を解消するには?
豊かな人生を送るために、ご自身での準備も必要不可欠です。
資産性の高い、且つ利率の良い金融商品で資産形成していくのがよいでしょう。
毎月の支出を更に増やして資産形成する必要はありません。
具体的な対策としては、生命保険を活用した資産形成もあります。
現在ご加入中の生命保険を解約すると損する場合が多いですが、利率のよい商品に切り替えることで、その損失をカバーしながら上手に貯蓄できるケースもあります。
生命保険で資産を守りながら、上手に貯めて増やすのが有効です。
あなたの生命保険は、「安心」ですか?それとも「安全」ですか?